歯周病とは?歯周病の原因と治療法について

50代後半~60代前半の日本人の約80%は悩まされているという歯周病ですが、歯周病といってもあまりピンとこないという人も少なくないのではないでしょうか?
ここでは、歯周病についての基本情報「歯周病とは何か、何が原因か、どんな治療法があるのか」についてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

歯周病って何?歯周病になる原因は?

歯周病とは、歯を支える周辺組織(歯茎や骨)が壊されていく病気です。歯槽膿漏(しそうのうろう)とも呼ばれます。虫歯は歯そのものが溶けていく病気なのに対して、歯周病は歯を支える部分の組織が壊されていきますので、歯周病が進行すると歯が抜け落ちてしまいます

歯周病は、主に虫歯の原因ともなるプラーク(歯垢)が原因で発症します。プラークは、歯の表面に付いているヌルヌルとした汚れですが、このプラークにはたくさんの細菌が棲みついており、それが歯茎の炎症を引き起こし、そして歯周辺の骨を溶かすことで歯周病を発症させるのです。

歯周病の進行度別の症状

歯周病は進行度に応じて、次の4つの段階に分けられます。

歯肉炎

歯周炎

歯を磨いた時に出血があるという場合は、まずは歯肉炎が疑われます。健康な歯茎は引き締まっていますが、歯肉炎の場合は歯茎が炎症を起こしていますので、赤みを帯びてちょっと丸く腫れた感じになっています。

この段階では、まだ歯の根や骨などへのダメージはありません。歯周ポケットの深さを測ると、2~3mm程度です。

軽度歯周病

軽度歯周病

歯肉炎が進んだ段階が軽度歯周病となります。ブラッシングやフロスの度に出血がありますが、見たところ歯肉炎の症状とはほぼ変わりません。

この時点で歯周病と気付くことは難しいのですが、この時点では既に歯と歯茎を付着させている組織が溶けてしまって歯周ポケットができている状態です。そのため、歯周ポケットの深さは、3~4mmくらいになります。

中度歯周病

中度歯周病

軽度歯周病がさらに進んで中度歯周病になると、歯の周辺組織の破壊がさらに進行して骨まで溶け出します。そのため、冷たいものや熱いものがしみるようになります。

歯茎の腫れもひどくなり、膿が出るようになるために口臭も気になるようになります。この段階になると、歯周病だと多くの人が気付くようになります。歯周ポケットの深さは、4~5mm、もしくはそれ以上になります。

重度歯周病

重度歯周病

歯を支えている骨の半分は破壊されている状態となりますから歯がグラグラと動きます。歯茎の色は赤紫になり、ちょっと触っただけで出血が起きる状態になります。

食事をするのも難しい状態で、放っておくと歯は自然と抜けてしまいます。


歯周病の治療法

歯石除去

歯周病の治療は、どの進行度でも基本的にプラークコントロール、そして歯石除去を行なうことが治療の第一段階となります。

歯肉炎や軽度歯周病なら、歯の正しい磨き方の指導を行ない、スケーリングにて歯石を除去するだけで治療は終わります。後は、歯周病を悪化させないように気を付けて歯磨きを行ない、定期的に歯周病検査を行なって進行具合を観察することになります。

中度歯周病以降になると、歯石除去だけでは歯周ポケットの深さが改善されないことも少なくありません。その場合は外科治療を行なうことになります。

外科治療にはポケットの深さを浅くするための手術や、また再生治療と呼ばれる溶けた骨を再生させるための手術を行なうこともあります。

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